スタッフノート

【スタッフノート】長いキャリアで身についた価値観を手放して見えたもの

書き手 クラシコム 金

写真 剣持悠大(1枚目)、木村文平(2,3枚目)

【スタッフノート】長いキャリアで身についた価値観を手放して見えたもの

こんにちは、人事の金です。
転職をすると、会社による価値観の違いに気づくことが誰しもあると思います。

一方で、事業フェーズや組織規模が異なっても共通する部分があり、私自身いくつかの組織で働く中で、その共通点を見出せたことは、ささやかな自信に繋がっていたような気がします。

クラシコムに転職して新鮮だったことは、そういった複数組織で感じていた共通点が、「ここでは違うのかもしれない」と気づかされたことです。

長年の社会人経験の中で染み付いていた「当たり前」を見直すことは容易ではありませんが、とても面白い体験だったので、自分の経験を振り返りながらクラシコムで働くことに興味を持ってくださっている皆さんに共有してみたいと思います。

速いことはいいことだ、という思い込み

これまでの自分にとって「速さ」はとても大事にしていた価値基準でした。若手の頃は速いレスポンスを心がけていましたし、管理職になってからは、速く適切な判断が部下をサポートすると信じていました。

クラシコムに転職し驚いたことは、必要な場面ではじっくり時間をかけ、決断したからには素早く動く、そのメリハリがとても明確なことです。

転職した直後、全社員と1on1をする機会を得ました。これまでの経験から、1ヶ月ぐらいで全員と話すスケジュールを想定していたのですが、3ヶ月ぐらいかけてやったらいいのでは?と言われ予定を見直したことがありました。

クラシコムにおいて、余裕を持たせたスケジューリングは大切にしている要素の一つです。余裕があるからこそ、丁寧にプロセスを踏みながらも臨機応変な対応ができ、新しい計画に対してもフットワーク軽くトライできることを、この1年、様々な場面で感じてきました。

『7つの習慣』でいう第二領域「緊急ではないが重要」な物事について考えたり、取り組むことが随分増えたように感じていて、その分、1つ1つの実践スピードは以前に比べてゆるやかになったように感じつつも、長いスパンで振り返ると大きく前進していることが多いように思います。

そうやって振り返ると、自分がこれまで大切にしていたスピードの速さは、反射的な側面も多かったのかもしれない、と反省させられました。速く決断し行動しようとしている裏に、「決めたことで安心したい」「進捗していると思いたい」という自分のエゴや弱さがなかったかなと。

すぐに決めない勇気や抱える覚悟。
本当にすべきことを見極める力。
そんなことの大切さに気づかされる日々です。

数値目標、というモチベーションに頼らない

数値は、仕事の成果を判断する上で大事にしてきた指標でした。ハードルの高い数値目標は苦しさがある反面、達成することでモチベーションが上がりますし、マネジメント上でも、スタッフが数値目標を達成しようと工夫する中で成長する姿をたくさん見てきました。

クラシコムでも数値目標はありますが、事業を行う上での仮説や目安のように扱っています。スタッフも目の前の数値結果だけに一喜一憂せず、さらにできることは何かを考え続ける風土があります。

こういった風土づくりは決して簡単なことではないと感じているのですが、敢えて難しいマネジメントスタイルを取っている経営側の心構えのようなものに触れる機会がありました。

ある職種において、予め定めていた募集期間内に採用ができなかったため、次の採用時期を早めて取り組むことになったことがあります。いわゆる目標が「達成できなかった」状態で、担当者として大反省です。

新しい採用計画を話した際に、店長の佐藤さんから「忙しいのに優先順位をあげてくれてありがとう」と言われ、とても驚いたことを覚えています。

「社員は精一杯役割を果たしている」と経営が信頼を寄せてくれるありがたさと重みを感じる日々だからこそ、スタッフもまた、果たすべき役割をまっとうできているのかを自問自答し、自分を磨き続けようと思えるのかもしれません。

急かされない、縛られない、からこそ問われる姿勢

クラシコムは、残業がなく、数値目標に追われることなく、チームを超えて助け合いながら仕事を進めていくことができる…と書くと、理想的でやさしい環境のように見えるかもしれません。

入社して感じていることは、だからこそ、成果が出ない言い訳をする隙が全くない環境でもある、ということです。何かがうまくいかなかった時には、いやでも自分の未熟さと向き合うしかありませんし、数値結果が出たからOK!でもありません。これまで「こういう考え方で上手くいっていた」と自負していたことも、本当にそうか?と自分に問いかける日々です。

そのことに気づいた時、なかなかすごいところへひょっこり入社してしまったなと思ったものですが(笑)、自分の役割と本当の意味で出すべき成果に真摯に向き合い続けられることは、とても幸せなことだなと感じています。

もう一度まっさらな気持ちで、働く意義と自分自身の成長に向き合えるありがたさを噛み締める転職2年目です。

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