「BRAND NOTE」のアンケートはマーケティングの「財産」になる。「洗たくマグちゃん」が得た気づきとは

書き手 阿部 花恵

写真 鍵岡龍門

「BRAND NOTE」のアンケートはマーケティングの「財産」になる。「洗たくマグちゃん」が得た気づきとは
「北欧、暮らしの道具店」と、企業様とのタイアッププログラムである「BRAND NOTE PROGRAM」。お取り組み企業担当者様インタビューでは、お取り組みのきっかけやその後の反響などを伺っています。

今回、ご登場いただいたのは株式会社宮本製作所でマーケティング部を統括する大崎美紀さん。

2019年6月にお取り組みさせていただいた「洗たくマグちゃん」が誕生した背景は? ウェブメディアだからこそできたこと、そして「BRAND NOTE」とのお取り組みを通じて得られた“財産”とは?

株式会社宮本製作所
営業本部 マーケティング部 部長
大崎美紀さん
「マグちゃん」シリーズを通じたコミュニケーション設計全般を担当。広報PRをはじめ、タイアップ記事制作、媒体選定など、マーケティングにまつわるコミュニケーションを手掛ける。

「マグちゃん」シリーズを使うことが環境問題へのアクションに

――「洗たくマグちゃん」というユニークな商品について、改めて教えていただけますか。

「洗たくマグちゃん」は、マグネシウムの粒をメッシュ状の袋に入れたものです。この袋を洗たく物と一緒に洗たく機にポンと入れるだけで、洗剤を使わずにお洗たくができるアイテムです。

なぜ洗剤なしでも汚れが落ちるのかというと、化学反応の力なんです。袋の中のマグネシウムが撹拌されると粒同士がぶつかり合い、水と化学反応を起こして水素が発生します。すると、水が弱アルカリ性のイオン水に変化するため、皮脂汚れと結びついて界面活性作用が起きて汚れが落ちるんです。

さらに、このアルカリ性のイオン水には洗浄力だけでなく、雑菌の繁殖を防ぐ除菌力、ニオイ成分を分解する消臭力もあります。

当社はもともとマグネシウム加工のエキスパートとして、あらゆる加工対応を行っています。さまざまな製品を開発していくなかで、「マグネシウムには水を弱アルカリにして汚れを落としてくれる」というのはずっと社内で言われていたことなんですね。

その特性に着目して製品開発に取り組み、2012年11月に特許を取得。翌年に「洗たくマグちゃん」の販売を開始した直後から、東急ハンズさんやロフトさんで取り扱ってもらえるようになりました。

最初は「洗剤が半分の量でお洗濯できます!」というスタンスでしたが、子育て中のお母さんからの「赤ちゃんの肌に洗剤が気になる」というご意見や、「柔軟剤のニオイが好きではない」「なるべく洗剤を使わないことで環境を大切にしたい」などの声がありました。

そこでマグネシウムの量を変えて、洗剤と併用してつかう「洗たくマグちゃん」、洗剤をつかわずマグネシウムだけで洗う「ベビーマグちゃん」と「ランドリーマグちゃん」のラインナップを展開しています。

――「地球にやさしいお洗濯を」という視点から、「マグちゃん」シリーズを選ぶ人も多いのですね。

そうなんです。「マグちゃん」は約1年、繰り返し使えますし、排水される洗たく水は、合成洗剤のように化学物質を含まないので、環境にもやさしいんですね。

洗剤を使った水は排水溝を通して川や海に流れていきますよね。もちろん、今の社会では浄化システムがありますが、浄化槽の処理能力にも限界があります。マグちゃんを使うことで洗剤の量を半分に減らすことができれば、浄化槽の機能が十分に発揮することにもつながります。「マグちゃん」を使い続けることはよりよい未来のためでもある。今を生きる子どもたちのために、豊かな生活と健康な未来をつくっていきたい、という企業としての思いもあります。

「マグちゃん」を使っていただくことで、「普通に生活をしながら環境問題にアクションを起こしているんだ」と感じていただけると、うれしいです。

――「BRAND NOTE」でのお取り組みを考えたきっかけについて、改めて伺えますか?

以前から「北欧、暮らしの道具店」さんのことは存じ上げていましたが、自分の軸を持ってもの選びをしているお客さまが多いのでは、という印象をずっと抱いていました。

取り上げられる商品や、そこに登場する人たちに、きちんと自分らしいライフスタイルがありますよね。そのときどきの流行に惑わされず、「私がいいと思ったから、これがいい」ということを自然体で表現できているユーザーさんが多い気がしています。

そこは「マグちゃん」も同じで、「なんとなく」で選ばれる商品ではないんですね。赤ちゃんの肌が心配だからとか、環境に配慮したいといった動機を持って選んでくださるお客さまが多い。だからこそ、そういった共通点を持つお客さまの声を聞くことで、今後の商品開発にフィードバックできれば、という思いで選ばせていただきました。

BRAND NOTEでのお取り組み。洗たくマグちゃんを愛用しているクラシコムスタッフ筒井が、取締役の島田さんに疑問をぶつけました

――ありがとうございます。お取り組みを終えた今、率直な感想を教えていただけますか。

一番の収穫は、アンケート回答の数と質です。これは当社としては非常に参考になりました。とにかく皆さん、驚くくらい熱心に回答してくださって、今後私たちが解決していくべきコミュニケーションや製品の課題がぎっしり詰まっていました。

――具体的に、どんな課題が見えたのでしょうか?

今回のアンケートで寄せられた声に「商品をなんとなくは知っていたけど、今回の記事でマグちゃんの原理やどういったものかがわかって腑に落ちた」という声が多かったですよね。

私たちがこれまで行っていたマグちゃんのコミュニケーションでは、「マグちゃんでどうして汚れが落ちるの?」といった素朴な疑問から、「『洗たくマグちゃん』と『ランドリーマグちゃん』の違いがわからない』、「『ベビーマグちゃん』のテトラポット形状にはどんな意味があるの?」など、伝わっていると思っていたことが伝わっていなかったということが、多数のアンケート回答を通じて明らかになりました

そのことに気づけたことで、BRAND NOTEから「財産をいただくことができた」と思っています。

また、SNSでの反応、PV数なども他社とのタイアップ記事よりも大きな反響があり、購入層の増加にもつながったと感じています

テレビで取り上げられるだけでは継続的な売上にならない

――社内から何か反応はありましたか?

当社は役員が年輩の男性ばかりなので、「ウェブメディアってなに?」というところが出発点でした(苦笑)。とはいえ、ベンチャー企業の社風に似ているところもあって、新しい取り組みに関してはわりと寛容なんですね。コンテンツ選びに関しては、私たちマーケティング部が裁量を持たせていただいている部分も大きい。

ですから上層部としては「結果が出たならよかったね」という感じですが、営業や現場の社員からは「え、私たちの商品が『北欧、暮らしの道具店』に登場するの? うれしい!」という声もあがってきました。

――光栄です。ウェブ媒体はテレビと比較するとリーチ力では劣ってしまいますが、ウェブならではのよさなど何か感じられた部分はありましたか?

テレビで露出すると、確かに一時的には売れるんですよ。でも、継続的な売上にはどうしてもならない。それは以前から感じていたことで、テレビに出て売上をつくることと、コミュニケーションをつくることはやっぱり違うんだな、ということを「BRAND NOTE」を通じて改めて確認できました。

もちろん一時的な売上を上げるために、リスティング広告やテレビで露出機会を増やすことは大切です。でもそれ以上に、商品の大切なメッセージをどう伝えていくか、そのためのコンテンツをどうつくっていくか、ということも大切にしなければと思っています。そういう意味では、メッセージをきちんと伝えてくれるウェブ媒体だからこそ、利用してもらいたい人に商品の特徴や想いがしっかりと届くことがありますよね。

香りがない気持ちよさも知ってほしい

――「マグちゃん」について、もっと知ってもらいたいことはありますか?

「マグちゃんだけでは汚れが落ちるか不安だから、洗剤や柔軟剤と併用している」というお客さまがまだまだ多いのですが、無香料の気持ちよさを伝えられたら、とは思いますね。

私も以前は柔軟剤を大量に入れていたのですが、無香料の幸せを知ってしまった今では「香りって本当に必要だっけ?」と思うようになりました。その日の気分によって、すすぎのタイミングで好きな香りの精油を1・2滴加えたりすると、干すときにふんわりアロマが香るんですね。そういう気持ち良さも「マグちゃん」だからできること。

――今後、「マグちゃん」シリーズはどういった展開を考えていますか?

実は近々、シリーズの新商品として「食器洗い」用、食洗機対応の「マグちゃん」の発売を予定しています。

マグネシウムはヒトにとって必須ミネラルの一つなので、小さなお子さんがいる家庭でもでも安心して使っていただける素材です。その事実はすでに明らかですから、今後はどんな効果があって、どんなエビデンスがきちんとあるかという側面をしっかりと伝えていけたらと考えています。

お取り組みの記事はこちらよりご覧いただけます。
BRAND NOTE PROGRAMのお取り組み事例の一覧はこちらよりご覧いただけます。

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