CEOノート

センシティブ!オルタナティブ!チャーミング!

代表取締役 青木耕平

センシティブ!オルタナティブ!チャーミング!

クラシコムのミッション、ビジョン、バリューみたいな話は昔から自分的にはちゃんと言語化して書いておいたりしているんだけれど、割とバリューの部分だけは強度が低いのと覚えにくいから、案外社内外に対してきちんと繰り返し語れてこなかったという反省がある。

で、色々きっかけもあって、この機会にもう一回この「バリュー」という奴をねりねりしてみようと考えたわけです。

そもそもミッション、ビジョン、バリューとはなんなのか?
一応僕の理解としては以下のように考えている。

ミッション/
果たすべき使命・存在意義。

ビジョン/
掲げたミッションをどうやって果たすかのコンセプト。

バリュー/
掲げたミッションを、構想したコンセプトで果たそうとする組織が共有する行動指針。

我々のミッション、ビジョンについてはここを参照してもらうとして、問題はバリューだ。

今までは、全然練りきれてなくて、恥ずかしいのだが
「素直」「勇気」「非競争志向」というのが僕らのバリューだった。おそらく社内でこれを諳んじられる人は一人もいないんじゃないだろか。

でも確かに読み返してみると僕がみんなに共有してほしい価値観や、判断基準であることは間違いない。

「素直」を求めているのは、慣れで仕事をして欲しくないからだ。いつもゼロベースでクヨクヨと考えて物事を判断してほしい。いい意味で素人であり続けてほしい。それこそが本当の意味でお客様と共感し共鳴するために必要な敏感さを維持し、既存のやり方でないオルタナティブなやり方を発見するチャンスも得られるあり方だと思ってるからだ。そしてなにより「素直」であれば自分の良いところも悪いところもニュートラルに認められるので一人の人としても、組織としても「チャーミング」であれるからでもある。

「勇気」を求めているのは感じることができたやるべきこと、やった方がよいことを、それがたとえ前例がないやり方だったとしても、取り組める勇気が絶対必要だと思ったからだ。また素直さを維持しチャーミングであるために自己開示し自己肯定する上でも自分を信じる勇気や他者を信頼する勇気はとても大事だと思うからだ。

「非競争志向」を求めているのは、ミッションで「フィットする暮らし、つくろう。」
を掲げていて、それをビジョン「自由・平和・希望」の中で平和、つまりユニークなポジションをつくって不毛な競争から距離を置くことで果たして行こうとする組織が他社を競合としてベンチマークして勝とうとするのもナンセンスだし、社内の者同士が成果を競い合ったり、出世を競い合ったりするのはナンセンスだと思うからだ。それにそもそも競争は誰かと同じ方法で何かをなそうとしていたり、同じ場所を取り合ったりするから起こるわけで競争志向からは改善は生まれるが何か新しいもの、オルタナティブな提案となるものは生まれにくいだろうと考えたこともこの資質を求めてきた背景だ。

ただ、こうして振り返ると、僕は決して「素直」であること求めているわけではなく「素直」であることで「センシティブ」であり続けて欲しい、それによって「オルタナティブ」な価値を見出して欲しいと思っていた。

そして「勇気」を求めているわけではなくて「オルタナティブ」なアイディアを実践するために「勇気」を持って欲しかっただけだった。また、自分や他者を肯定する「勇気」を持つことで「チャーミング」な人であって欲しかった。

そして競争心を持って欲しくないというよりは競争するよりもオルタナティブな方法を試すことで無駄な争いで疲弊して欲しくなかった。そして他者を競争相手とみなして勝とうする態度じゃなくて、それぞれにフィットするやり方があるはずだというミッションの正しさを証明するやり方で働いて欲しかった。

なので僕が本質的にクラシコムの個々人に対して、また組織全体として持っていてほしい行動指針は

「センシティブ」であり続けること。

「オルタナティブ」なあり方、やり方にチャレンジすること。

「チャーミング」であること。

ということなんだと思う。

センシティブ!オルタナティブ!チャーミング!

今日からこれをクラシコムのバリューにしたい。

商品を開発するとき、コンテンツを企画するとき、お客様とのコミュニケーションをするとき、システム開発するとき、デザインをするとき、広告のプランニングをするとき、会計処理をするとき、採用面接をするとき、、、あらゆる部門のあらゆる仕事をするときに、自分は「センシティブ」であり続けられているか、そのやり方は「オルタナティブ」なやり方を模索できてるか、その仕事は「チャーミング」であれているか、、そうやって自問自答しながら自分を、事業を、組織を磨き上げて行くことでビジョンを実現し、ミッションを果たして行くのは結構楽しい道のりなんじゃないかと思うんだけど、、

みんなどう思う?


2018/10/01 16:12追記

社内で「チャーミング」がちょっとわかりにくいと指摘があった。

確かに、、と思ったのでちょっと補足する。

「センシティブ」さによって僕らは正しい答えを見つけることができている。そして感じ取った「オルタナティブ」かもしれない正解候補を勇気を持って選択してきたことで今がある。

ただ僕らはその結果として僕らを取り囲む社会から「すごい!」「正義!」「綺麗!」と思われたいわけでなく、その上で「仲間になりたいな」と思われたい。

僕らは正しくて、綺麗で、すごいものでも「仲間になりたいな」と思わないものはたくさんある。僕たちは僕たちのやっていいることの究極的な目的は「仲間になりたいな」と思ってもらうことなので、そう思ってもらえないやり方でどんなに正しくても、どんなにすごくても、どんなに綺麗でも意味がない。

僕はこの「仲間になりたいな」と思ってもらえる資質のことをバリューにおける「チャーミング」と表現している。じゃあ「仲間になりたいな」=「チャーミングだな」という気持ちの正体はなんなんだろうか?

僕はそれは「それぞれの自分らしさが表現されている状態」「強いところだけでなく弱いところも上手に自己開示、自己肯定できている状態」それでいて一定「他者に対しての大人の配慮がある状態」というあたりが鍵なんじゃないかと思っている。

でもこの「チャーミングとは」をここで定義しきってしまうのはあえて避けたい。むしろ僕ら全員が「チャーミング」でありたいと思いながら、我々の「チャーミング」とはなんなのかを考え続けることに意味があるんじゃないかと思うからだ。

これは「チャーミング」だけじゃない「センシティブ」とはどういうことか、どうあれば「センシティブ」であることになるのか?、また「オルタナティブ」とはどういうことか?どんなやり方が「オルタナティブ」なのか?これを安易にトップや市場に答えを求めるのではなく、それぞれが考え続けて定義を少しづつ芳醇なものにしていくことこそに価値があるのではないかと思っています。

なので今回のバリューについて「正解」が提供されて、その通りに動けばうまくいくというものではなく、ぼくらがそれぞれに、また組織として答えを出すべき「問い」として投げかけられていて、この問いをみんなで考え続けた先に今以上に「チャーミング」だなと多くのひとから思われる事業や組織がつくれるんじゃないかと予感しているというのが率直なところです。

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